2008年01月08日

人は城、人は石垣、人は堀

「人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり。」

これは甲斐(山梨県)の戦国武将、武田信玄の言葉です。

どれだけ強固な城を築いても、人の心が離れてしまったら、国は弱体化する。逆に強固な城がなくても、人の心を繋ぎとめていれば、国は団結し堅固になる。

例え自分の家来が過ちを犯してしまっても、そこで情けをかけてあげることで、家来は感服しより一層の忠誠を誓う。しかし逆に、その時に仇(あだ)をうってしまえば、その家来はたちまち敵に豹変してしまう。

まさに人こそが城であり、それを築く石垣であり、それを囲んで守る堀なのです。


リーダーが、間違いを犯した部下に慈悲・情けをかけず、即断してしまっては、部下はついてゆかない。部下に対して寛大であり、部下の過ちを受け入れ、許してあげることが、その部下のみならず他の部下の忠誠心をより強固なものとする。

しかし、これは何もリーダー⇒メンバーの関係に限りません。例え自分が一メンバーであったとしても、自分のリーダーのいたらなさに対して情けをかけてあげることができるか。

もしくは、上下関係でない、対等な関係にある人に対して、あるいは自分とあまり結びつきの無い他人の無礼に対して寛大に接することができるか。

相手が部下であろうが、リーダーであろうが、友人であろうが、他人であろうが、結局は皆「人」であり、ゆえに完璧ではないのです。間違いもたくさん犯すでしょうし、時には恩を仇で返されたり、ひどい仕打ちを受けることもあるかもしれません。

しかし、それこそが「人」であり、私たちは一人の「人」の中に良心も悪心も両方持ち合わせている。その不完全さが私たちの完全さであり、また、そんな「人」に情けをかけてあげることができるのも、また「人」なのです。

だから、その不完全さを許し、情けをかけてあげることができるかどうか。これは僕自身が、最近特に肝に銘じていることです。

大事なのはその人の全体であり、その人と自分との関わり合いの全体であり、決して部分ではないのです。一部分にだけフォーカスすると、自分にとってその人の良い部分が見えたり、悪い部分が見えたりするだけですから。

その人の過去、現在、未来、さらには前世・後世に及んで、自分との関係を高い位置から、その全体をみるようにして下さい。

きっと、その人のことがもっと理解できるようになり、さらには自分のことももっと理解できるようになり、ゆえに「人」への理解ももっと深まるはずです。

これは決して簡単なことではありませんが、そんな「人」に自分がなるよう自分を律する価値は計り知れないと思います。

僕はそれに挑戦し続けたいと思います。不完全な自分だからこそ。


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この記事へのコメント

1. Posted by 匠。    2008年01月12日 08:55

あけましておめでとうございます。

難しいです。

コミュニュケーション。
2. Posted by 山城    2008年01月13日 11:48
>匠

明けましておめでとう。

俺の知る限り、未だかつて「コミュニケーションは簡単だ」と言った人はいないよ。

人間は皆それぞれ違うがゆえに、それが面白い部分もあれば、大変な部分もある。

コミュニケーション・・・、たくさん悩んで、考えるといいよ。それで見えてくることが必ずあるから。

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